冤罪者

2004年3月15日 IMAGES AND WORDS
こちらも間が空いてしまった・・・
講談社文庫折原一の「冤罪者」です。
読み終わって数日経ってしまっているので内容が薄れているんですが・・・

はっきり言って面白いです。
登場人物のほぼ全員を怪しく見せる書き方といい、人が殺されてその謎を解いていくだけではないストーリといい、組み立てが素晴らしい。
解説にもある通りこの作品は折原一の最高傑作だと思います。
と言うかこれ以上の作品を何本も書かれたら他の作家絶滅してしまいます。

最後の謎解きの部分で少し卑怯かなと思う点も無きにしも非ずですが、ちゃんと予想を裏切ってくれたし全く飽きもこなかった。
こういう本をお奨めするために書評を書いているんだがなぁ・・・
うまくネタバレにならないように要点を書く能力に欠けている自分が悔しい。。
ミステリ好きな人は是非読んでね〜(誤魔化しのようなまとめ)

さてお次は新潮社文庫T.クランシーの「国連制圧」です。
仕事帰りに電車内で読む本がなかったために近くの書店で衝動買いした一冊。
クランシーは好きだし、何冊も読んでいるので完全な衝動買いってわけではないけどね。
こちらはミステリでもなんでもない、軍事戦術に偏ったフィクション小説。
全てフィクションなのだが、現実にも充分有り得ると言う小説を次々と発表する軍事オタクの奇才小説家の作品です。
この人極度のアジア嫌いがなければもっと好きなんだけどねぇ。

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