陰の季節
2004年2月10日 IMAGES AND WORDS文春文庫の横山秀夫「陰の季節」読了。
2月9日の通常日記で書いた、映画「半落ち」の原作者横山秀夫が世に出た作品集です。
私が本屋でバイトしていた頃から横山秀夫の評価は高く、半落ちの大ヒットもあってずっと読みたいと思っていた作家だったため期待をして読んでみました。
感想、面白い。
やはり内容は伏せますが、全体的に今まで読んできたミステリーとは全く違う。
謎を解くと言う点では従来と同じなのだが、舞台が違う。
従来の小説は犯罪が起きてそれを解決するのが目的であり、そのトリックや動機などを読者が考えながら読み進む形だったのが、横山秀夫の作品ではそれを目的としない。
スタートは大抵一つの噂話から始まり、それを刑事ではなく人事や監察の人間がその噂の真偽を確かめ、それを処理していくと言う展開になっている。
つまり人は死なない。
要は刑事が出る幕じゃない物語である。
犯罪のトリックではなく、なぜそのような噂話が出てきたのか、その真偽はどうであるのか、真実であれば何故そんなことをしたのかを主人公と調査対象の両面の心理から描いてある。
兎角難解なトリックが流行っているミステリーの中、このようなスタイルのミステリーもたまには面白い。
こういう作品ばかりだと面白くないだろうが、今の時代だからこそ面白さが増幅されると言う面があるんじゃないだろうか。
持てる知識を総動員してトリックを解きながらミステリーを読みたい人にはお奨めしないが、そういうものに少し食傷気味の人には丁度良い作品だと思う。
厚さも然程でもないので2、3時間もあればさっくり読めるしね。
さて「陰の季節」の次に読み始めた作品は、文春文庫の横山秀夫「動機」です。
陰の季節を読んでみて、正直連荘だと厳しいかなと思いながらも読み始めようとしてます。
これで面白いようなら本物かなと。
また読んだらレビューを致しませう。
2月9日の通常日記で書いた、映画「半落ち」の原作者横山秀夫が世に出た作品集です。
私が本屋でバイトしていた頃から横山秀夫の評価は高く、半落ちの大ヒットもあってずっと読みたいと思っていた作家だったため期待をして読んでみました。
感想、面白い。
やはり内容は伏せますが、全体的に今まで読んできたミステリーとは全く違う。
謎を解くと言う点では従来と同じなのだが、舞台が違う。
従来の小説は犯罪が起きてそれを解決するのが目的であり、そのトリックや動機などを読者が考えながら読み進む形だったのが、横山秀夫の作品ではそれを目的としない。
スタートは大抵一つの噂話から始まり、それを刑事ではなく人事や監察の人間がその噂の真偽を確かめ、それを処理していくと言う展開になっている。
つまり人は死なない。
要は刑事が出る幕じゃない物語である。
犯罪のトリックではなく、なぜそのような噂話が出てきたのか、その真偽はどうであるのか、真実であれば何故そんなことをしたのかを主人公と調査対象の両面の心理から描いてある。
兎角難解なトリックが流行っているミステリーの中、このようなスタイルのミステリーもたまには面白い。
こういう作品ばかりだと面白くないだろうが、今の時代だからこそ面白さが増幅されると言う面があるんじゃないだろうか。
持てる知識を総動員してトリックを解きながらミステリーを読みたい人にはお奨めしないが、そういうものに少し食傷気味の人には丁度良い作品だと思う。
厚さも然程でもないので2、3時間もあればさっくり読めるしね。
さて「陰の季節」の次に読み始めた作品は、文春文庫の横山秀夫「動機」です。
陰の季節を読んでみて、正直連荘だと厳しいかなと思いながらも読み始めようとしてます。
これで面白いようなら本物かなと。
また読んだらレビューを致しませう。
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