表現を豊かに

2002年9月9日
テレビを見ていてふと感じた事。
年来思っていた事でもあったのですけれどもさ。

とかく現代の人々って表現が乏しくないですか?
特に第一印象の表現について。
「カワイ〜」か「キモチワルイ」の二つしか最近は見ないんですが。
「私はそんなんちゃうで〜」って思われたらスンマセン。

本来日本語ってのはごっつい感情表現、全ての表現においてバリエーションが豊富な言語だと思うんですわ。
かくいう私もそんなに日本語と言う言語に精通しているとは思いませんが、少なくとも肯定と否定の二つの表現が二つしかないって事はありまへん。

こういうことを書くと若い人に対して言うてると思われがちなんですが、結構年齢重ねた人にも多いっすよ。
話を聴いていて同じような言葉をやたらと繰り返す人はとても多い。
口癖っていうのもあると思いますけどね。

何も難しい表現を身につけろとか、政治家みたいに意味のない美辞麗句を並べてだらだらと表現しろって言うてるわけじゃないんですよ。
でも少ない語彙で感情を表現するのは難しくないですか?

私は常に自分の思っている事が正確に伝わらない事を恐れている。
日記とはいえこうやって自分の文章を人目に付く場所に晒しているわけだし、読んでいただける方の多くとは相互の連絡手段がないのだから誤解のないようには気を付けているつもり。
どこがやって怒られるかも知れませんケド。

こういう意識があるために、例えば本を読んでいても、テレビを見ていても、使われる言葉にかなり敏感なのよね。
助詞の誤用とか同じ言葉の重複とか・・・
違和感を憶えたが最後、とても気になるのですわ。

折角日本語には多様な表現が出来るだけの幅広さがあるのだから、皆様も一度表現について考えてみませんか?
改めて日本語の語彙の豊富さと、それを使いこなせる喜びに気付かされるかもしれまへんで。

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